こんにちは、自衛隊を退職して10年目になるノーキンです。
私は既婚で子供が2人、そしてマイホームも持っています。
今この記事を読んでいるあなたは、もしかすると現在自衛隊に在籍している方か、あるいは任期満了を迎えて「外の世界に出ようかな…」と考えている方ではないでしょうか?
頭の中には、こんな思いがぐるぐるしているかもしれません。
- 「このまま自衛隊に残るべきか…」
- 「でも民間に出てもやっていけるのか…」
- 「生活できるほどの収入を得られるのか…」
私もまったく同じでした。
退職前は不安でいっぱいで、夜も眠れない日があったのを覚えています。
ただ、結論から言えば、私は自衛隊を退職して本当に良かったと思っています。
もちろん順風満帆だったわけではありません。むしろ最初は苦労だらけでした。
この記事では、私自身の体験をもとに
「退職して後悔しないために何をすべきか」
「不安の正体とその解決策」
についてお伝えしていきます。
公務員と民間の決定的な違い
退職して最初に直面するのは、公務員と民間企業の考え方のギャップです。
よく受験対策で「SPI」を使いますが、あれは正直あまり役に立ちません。
SPIはあくまでも学力テスト、フィルターにすぎないからです。
本当に理解しておくべきは「公務員と民間の根本的な違い」です。
民間企業は、モノやサービスを売り、お客様に喜んでもらい、その対価としてお金を得ます。
一方、公務員は立場上「利益を追求してはいけない」という前提があります。
たとえばこんな例を想像してください。
- 火事が2件同時に発生。
- 1件目はお金持ちの豪邸で、報酬をたくさん払える。
- 2件目は貧しい家庭で、報酬はゼロ。
もし消防士(公務員)が「利益だけ」を考えてお金持ちの方しか救助しなかったら、どうなるでしょう?
社会は成り立たなくなってしまいますよね。
この「利益を追求しない仕事」から「利益を生み出さなければならない仕事」へシフトするのは、頭で理解していても、体で慣れるまで本当に苦労します。
ですから、もし可能なら退職の2年前から民間企業と接点を持つことをおすすめします。
副業でも、知人の会社を手伝うでも、アルバイトでも構いません。
ギャップを少しでも埋めておくことで、退職後の不安がぐっと小さくなります。
不安の正体は「お金」
自衛隊を退職するとき、誰もが考えるのはこんなことです。
- ちゃんとした会社に就職できるのか?
- 家族を養って生活していけるのか?
- 本当にやっていけるのか?
私も同じように悩みました。
ですが、よくよく掘り下げてみると、これらの不安の根本はすべて「お金」なんです。
- ちゃんとした会社かどうか → つまりは「ちゃんと給料がもらえるか」
- 生活できるかどうか → 「安定した収入があるか」
- やっていけるかどうか → 「将来もお金に困らないか」
突き詰めれば、退職後の不安はお金の知識不足から来ています。
不安を解消するカギは「お金の共通言語」
では、その不安をどうやって解消するのか?
答えはシンプルで、お金の知識をつけることです。
ここで大事なのが「共通言語を覚える」という考え方です。
小学校で文字の読み書きを学ぶように、お金の世界にも基礎の基礎があります。
それが「簿記」です。
簿記を学ぶと、会社や家庭のお金の流れを正しく理解できるようになります。
利益とは何か、資産とは何か、借金とは何か。
これがわかるだけで、ぼんやりとした不安がスッと整理されるのです。
私自身、簿記を学んだことで「生活できるのか?」という漠然とした不安が「どのくらいの収入があれば安心なのか」という具体的な目標に変わりました。
まずは簿記3級から
では、何から始めればいいか?
答えは 簿記3級の取得です。
簿記3級はお金の基本を理解する入門資格であり、難易度もそこまで高くありません。
社会人経験があれば独学でも十分可能ですが、効率よく学びたいなら通信講座を利用するのがおすすめです。
メリットはこんな感じです。
- 民間企業の決算書を理解できる
- 自分の家計管理にも応用できる
- 将来副業や起業をする際にも武器になる
もちろん受講料というデメリット(費用負担)はあります。
でもこれは「お金の不安を一生解消するための投資」と考えると、安いものです。
まずは無料の教材から始めよう
簿記3級を学ぶといっても、いきなり高額な講座に申し込む必要はありません。
むしろ最初は 無料で学べる教材や動画 から始めれば十分です。
例えば、YouTubeには良質な解説動画がたくさんあります。
その中でも私がおすすめするのは 「ふくしままさゆきさん」 のチャンネルです。
初心者でも分かりやすく、テンポよく学べるので、自衛官時代の私でも「これならできそう」と思えました。
また、YouTube以外にも 「CPAラーニング」 のような無料で提供されている簿記教材があります。
クオリティも高く、基礎を固めるには十分です。
さらに、スキマ時間の勉強には「簿記3級 解説付き問題集」を使うのがおすすめです。
動画でインプットしつつ、問題集でアウトプットする。
この繰り返しで、独学でもしっかり合格ラインに到達できます。
まとめ:動くなら今
自衛隊を退職するかどうかは、人生の大きな選択です。
周りの意見ではなく、自分自身が10年後に後悔しないかどうかを基準に考えてください。
その上で、不安の正体を正しく見つめることが大切です。
不安の根っこは「お金」です。
そしてそれを解消するには「お金の共通言語=簿記」を学ぶことです。
まずは簿記3級から、動き出してみてください。
動くのは、今がベストタイミングです。
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